遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

今度は北方四島でのトラブル

さて2010アメリ中間選挙の結果はどうなるか? 多くのサイトが扱うでしょうから、私は速報のみ見ています;



出典: 2010年11月3日08:30時点で US Elections 2010: Congress splits between parties - BBC News に掲載のグラフ。
    SENATE = 上院、HOUSE = 下院。
     上院2/3に当たる色の薄い部分は、今回対象外。
    州毎の詳細は US elections 2010: Full results - BBC News 参照。


外ばかり見ていましたら、日本周辺での問題が何も解決しないまま拡がる一方、と云う深刻な状況に;




ロシア反発「騒ぎ大きくしているのは日本側」
  読売新聞 11月2日(火)21時24分配信

  −−− 大統領の「国内視察」に、他国が口を挟むのは容認できないとする論法はロシアの政界、外務省に共通している。コサチョフ委員長は、「騒ぎを大きくしているのは日本側だ」と語った。

  Should Medvedev ask Japan's permission every time he travels East?
    01.11.2010, English pravda.ru

  Medvedev's trip to disputed Kuril Islands sparks Russian-Japanese diplomatic row (Wrapup 1)
    12:33 02/11/2010© RIA Novosti.


菅政権は外交戦略欠如=同友会代表幹事
  時事通信 11月2日(火)19時0分配信

  −−−「現政権には外交戦略が不足している。戦略以前に、どういう国にしたいのかというビジョンがないことが、混乱を招いている」 (中略) 桜井代表幹事はその上で「(日ロ)2国間の経済関係に影響を及ぼすことがないようにしてほしい」 (以下略)


   コイツらも勝手だよね。ビジョンだ、戦略だと知った様な口は利くが、自分達に不都合であれば批判するんだから。アメリカ様には当然全力でお尽くしし、中露は不倶戴天の敵であるがショーバイだけはうまく行く様取り計らってね、と言いたいのか?


ロシア大統領の北方領土訪問、極めて遺憾=仙谷官房長官
  2010年 11月 1日 11:48 JST, Thomson Reuters

  −−−「大統領や(ロシア)政府の発言を把握したうえで、しかるべく対応措置を考えていかなければならない」 (以下略)

   「しかるべく対応措置を」 ったって、何か切り札持ってるの? 逆に財界から反発を招く返り討ちにあってあえなく撃沈が関の山。



北方領土問題 - Wikipedia によれば、『−−−北海道根室半島の沖合にある島々で現在ロシア連邦が実効支配している択捉島(えとろふとう)、国後島(くなしりとう)、色丹島(しこたんとう)、歯舞群島(はぼまいぐんとう)に対して、日本が返還を求めている』 ですね。歴史的経緯がどうあろうと、今日現在 『返還を求めている』と云うことは、現在日本の領土ではないということですね? 尖閣諸島については逆に中国が歴史的経緯を問題にしているものの、今日現在日本の領土ですから侵入に対して正当に抗議出来ますが。 であるなら、北方四島にメドベージェフが行こうがプーチンが行こうが女スパイが行こうが、口出し出来ませんよ。


マイナスの実績しか出せない外務大臣前原は、 「民間企業」 でなら即刻更迭でしょう。また、外務省の高給取り達は何をやっているのか? 今回の訪問は前もってわかっていたこと、ただ指をくわえて傍観していたのか? 外交チャンネルは無いのか? あるいは、もし民主党を困らせてやれ、ってことなら、とんでもないハナシ、旧〜いコトバで言えば、 『国賊』 ですね。


アメリカ様の顔色だけをうかがって、領土問題をかかえる隣国のことは後回し。問題発生の都度あたふたあたふた、実にみっともない。これが我々の選んだ政府ですよ。まあ、我々がそんなレベルだから仕方がないのでしょう。将軍様は中間テストで落第の可能性大でそれどころではないでしょうから、ヒラリー先生に言いつけてみたら? (中国からは蹴飛ばされましたが)

我がオバマ将軍様、 中間テストの成績: 落第!! スレスレ かな?

上下院改選全議席はなかなか確定しません;

注;10月31日付け ブラジル: 女性大統領誕生間近、 アメリカ様: 正気を取り戻せ - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて上院の改選議席数を37と紹介しましたが、List of members of the United States Senate - Wikipedia によるとクラス3に属する34議席改選とのこと。この差3議席は何だろうと思って調べてみましたら、 2010 United States elections - Wikipedia に答えがありました;


"The 34 seats in the United States Senate Class III were up for election. In addition, the Class II Senate seat in Delaware currently held by Ted Kaufman, the Class I Senate seat in New York currently held by Kirsten Gillibrand, and the Class I seat in West Virginia currently held by Carte Goodwin will be contested in special elections resulting from Joe Biden's 2008 election as Vice President of the United States and Hillary Clinton's appointment to the Cabinet as U.S. Secretary of State and their subsequent resignations from the Senate, as well as incumbent Senator Robert C. Byrd's death and the interim appointment of Goodwin to the Senate." なんですって。


出典: BBC News - US Elections 2010
    「輪」 がつながっていませんが、もう大勢に影響ないでしょう。


選挙結果についての中国・ロシア・英国での反応については、 <米中間選挙>民主党敗北 主要国はさまざまに反応 / 毎日新聞 11月3日(水)20時53分配信 に紹介されています。


なお私が関心のある外交政策; 特に侵略戦争について、2つの記事を紹介;

<米中間選挙>共和党の影響力強化 アフガン戦略、複雑に
  毎日新聞 11月3日(水)21時20分配信


  −−−外交全般に関する選挙の影響については、専門家の分析は分かれる。大統領は再選に向けて国内問題に集中する必要があり、新機軸を打ち出す余裕がないという見方や、国内の閉塞(へいそく)状態を打開するために外交に成果を見いだそうするとの見方に加え、選挙結果にかかわらず、これまでの外交方針を維持するとの推測もある。


米中間選挙 「オバマの天敵」ベイナー氏 下院議長確実に
  毎日新聞 11月3日(水)19時44分配信


  −−− たばこ離れが急速に進む米国にあって日にキャメル2箱を吸う無類のたばこ好き。 (以下略)


   当件とは無関係ですが、この点についてのみ親近感を感じます。嬉しいぢゃありませんか、このご時世に。


なお速報として、 BREAKING NEWS: US Elections 2010: Republicans to fight Obama agenda のニュースが流れています。


参考となると思われるのは、下院議長就任が確実視されている ジョン・ベイナー 現下院 院内総務 も選挙キャンペーンで掲げた "Pledge to America" Unveiled by Republicans (Full Text) でしょうか。同氏サイトに掲載されている記事は以下の通り;

Boehner Outlines “Pledge” to Create Jobs, Cut Spending, & More より抜粋;


>> KEEPING AMERICA SECURE: The Washington Post says “the Pentagon would receive increased funding to more quickly implement a ballistic missile defense system.” The Christian Science Monitor says the Pledge would “boost national and border security, including fully funding missile defense, enforcing sanctions against Iran, and reaffirming the authority of state and local law enforcement to assist in the enforcement of all federal immigration laws…”


今回、有権者オバマ将軍様への幻滅から? 大躍進を遂げた 共和党 (アメリカ) は、 『−−−大企業・軍需産業キリスト教右派アメリ中南部の富裕層の保守的な白人層を代弁する政党である。基本政策として対外的には特にネオコンに見られるように武力を用いた民主化も辞さない介入主義を、国内では経済面で市場原理主義新自由主義の立場を取り環境問題や福祉政策よりも経済効率や大企業の利益を重視する。』 と云うことらしいので、戦争および異体制の国々への敵視政策は更にエスカレートする可能性大。あまりアテには出来ないアメリ有権者の良心と、ドル・経済・財政の破たんにより早く内向きの政策に専念してくれることを祈るばかり。