マレーシア機墜落 〜 ウクライナ東部; 続報 その3: 調査機関による中間報告
取り急ぎ件の報告書を紹介;
Preliminary report / Crash involving Malaysia Airlines Boeing 777_200 flight MH17.pdf
Hrabove, Ukraine - 17 July 2014 (事故発生日)
”3 SUMMRY OF FINDINGS / --- The damage observed in the forward section of the aircraft appears to indicate that the aircraft was penetrated by a large number of high-energy objects from outside the aircraft. It is likely that this damage resulted in a loss of structural integrity of the aircraft, leading to an in-flight break up.” (以上、30 van 34 より抜粋)
または;
この報告書に関する日本での記事は;
- マレーシア機撃墜を強く示唆 オランダ安全委中間報告「物体貫通で機体崩壊」
産経新聞 9月10日(水)7時55分配信
”国際的な公式調査機関として、地対空ミサイルなどで撃墜されたとの見方を強く示唆した形だ。”
- ミサイル撃墜濃厚=物体貫通し空中分解―マレーシア機事件暫定報告・オランダ安全委
時事通信 9月9日(火)17時26分配信
”ウクライナや欧米各国は、ウクライナ東部を支配する親ロシア派がブク地対空ミサイル(SA11)で撃墜したとの見方で一致しており、この見方を濃厚に裏付ける分析内容となった。 / ブクは標的の直前で爆発し、無数の破片で標的を破砕する能力を持つ。”
親露派がブク地対空ミサイルを所持していたという確たる証拠さえ示されておらず、親露派犯行説の裏付けはうやむやになっています。反面、墜落機をウクライナの Su-25 (スホーイ25) が追尾していたこと、ウクライナが墜落直前に地対空システムをウクライナ東部に移動していたことは否定されていない筈。果てはよく似ているらしいプーチンの専用機と間違えてウクライナが撃墜した可能性については知らん顔。反露ウクライナ政権による地対空、空対空 (機関砲) が原因でも報告書と矛盾は無いのに、西側は無条件に正しい、と思わせたいらしい。
うがった見方をするなら、調査機関は 「実行犯」 を特定出来ているのかも。機体を蜂の巣にしたのがミサイルの破片なのか機関砲の砲弾なのかくらい、機体の残骸が残っているのだからわかるでしょう。機体のどこかに貫通しなかった破片なり弾の全部あるいは一部がめり込んでいることもあり得るだろうし。もし地対空のものなら確かに判断が付きませんが、空対空のものならば −−− 公表をためらうでしょう。
- 中間報告で露と欧米の非難合戦さらに 「実行犯」言及なく主張平行線
産経新聞 9月10日(水)7時55分配信
- マレーシア機撃墜報告、犯人特定難航…遺族憤り
読売新聞 9月10日(水)10時41分配信
この件に関する田中宇さん記事は (いずれも無料記事ゆえ全文読めます);
- ウクライナでいずれ崩壊する米欧の正義
2014年8月24日 田中 宇
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- ウクライナ軍の敗北
2014年9月5日 田中 宇
- ウクライナ軍の敗北
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