遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

抗生物質効かない耐性菌が世界で拡大

 薬剤耐性  抗菌薬  抗生物質



この件に関して私は全くの門外漢ながら、以下対策の考え方には非常に興味があります;

    • オモシロ&お役立ち医療・研究情報館
       ”「今までの抗菌薬は、細菌自身を殺すところに着眼して開発されてきたが、現在我々が取り組んでいるのは、細菌の細胞間の情報伝達の阻害や、細菌が出す毒性物質をブロックする薬の開発。そうすることで、細菌を殺さず、病原性を弱めて、ヒトと細菌が共生できる。その手法を用いれば、耐性菌を生み出さない、新たな薬の開発につながるのではないかと考えている」
    • 大阪大学産業科学研究所 - 特別プロジェクト研究部門 - 感染制御学研究分野
       ”感染症は、ともに生物である病原菌とヒトとのいわば食うか食われるかの戦いの姿であるとも言えます。ヒト側は、菌の病原性に生体防御機構で対抗しますが、その戦いにヒトが用いる強力な武器が「抗菌薬」です。それに対して菌側は「薬剤耐性」で抵抗します。これまでに市場に現れたどのような新薬も、やがては効かなくなるという運命をもっています。薬が効かなくなるのは、菌側の必死の抵抗の結果であって、ヒト側がよりよい薬を開発すると、菌側もやがてそれへの耐性を獲得し、その戦いはいつまでも続きます。


−−− 悪である病原菌はすべからく抹殺すべし、と云う考えが行き詰っていると解します。宿主 (ヒト) としては、病原体が居座るなら暴れなければ我慢する −−− つまり共生出来ればそれで良しとする考えもありですね。迷惑このうえないけれど、テキも生き物である以上、本来寄生する宿主を殺す訳は無いし生き残りのために必死の筈ですから。


ところで 『細菌は、増殖し、体内で一定の量に達すると、細胞間で情報を伝達し合い、毒性を示すようになり、宿主であるヒトを攻撃し始める。 (上掲 医療介護CBニュースより)』 なんてのは、宿主たる自然とそれに寄生する人間との関係にもよく似ている様な −−−

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