遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

シリア内戦Watch; その32 〜 アメリカの破滅的な外交政策

← アメリカによるシリア爆撃 議会承認はただのおまけ?

← アメリカによるシリア爆撃 議会承認を待つことに
← イラク侵略の二の舞 −−− いつか来た道

← シリア内戦Watch; その3 〜 化学兵器の存在
← 山本美香さん: 永い取材旅行へ出掛けて丸1年



過去アメリカが介入して事態が改善したケースは皆無; 正義だの民主主義とは程遠い、アメリカの国益だけを考えた他国民の殺戮、国土の荒廃と憎しみのタネを播いただけの戦争犯罪。結果としてアメリカの国益も損ねているでしょう。今回国際法を無視してシリア爆撃を強行するなら、その破滅的な外交政策も僅かながら残った覇権も (ようやく) 終焉を迎えるかも。来週の議会を控え、以下アメリカの愚行・批判関連を中心に紹介 (実況は一番下);


アメリカ政府・議会】

  • 今回緊急の有事に際してオバマにシリア爆撃の権限を認めたのは両院のうち上院の外交委員会であり、まだ9日以降休み明けの上下院での審議が残っています。カネで動く上院は恐らくそのまま通るでしょうが、下院はそうとは限らない。オバマは議会承認は参考程度にしか捉えていない様であくまで爆撃を強行するでしょうが、その場合何が起きるかは要注目。

【失敗した 国連の私物化】


 アメリカ随一の●ッ● (犬よ、ごめん) が国連でわめいている? これ程嫌悪感を催させるアメリカ人は珍しい;

  • 米国、安保理でのシリア問題解決を断念=パワー国連大使
     ロイター 9月6日(金)8時14分配信

    −−−大使は、シリア問題の解決に関し、国連は設立の精神に沿って機能していないとし、「8月21日に発生した化学兵器の攻撃によって死亡したシリアの子供たちの平和と安全を守ることができなかった」と言明した。 (以下略、引用終わり)


    長年に渡って国連を自国の国益実現の道具化し、外に出かけては 『子供たちの平和と安全を』 守るどころか奪って来たアメリカ。子供は常にダシに使われただけ。負け犬 (犬よ、再びごめん) の遠吠え。これで、安保理決議に基づかない軍事介入となることが確定、国際法違反
    • <米国>国連大使人事を上院外交委が承認
       毎日新聞 7月29日(月)21時15分配信

      −−−承認に先立つ今月17日の公聴会でパワー氏は、国連の効率化と人権問題に取り組むことを強調している。 (以下略、引用終わり)


      『国連の効率化』 とはアメリカの言いなりにさせる効率化だろうし、取り組む 『人権問題』 とはアメリカの国益にかなうものに限る、ってことでしょう。どちらも時代遅れ、軽蔑の対象。
    • 価値観重視、米外交に反映も=人権・人道問題に敏感−新補佐官・大使
       2013/06/06-15:39、時事ドットコム

      −−− 「同じような危機に再び直面したら、劇的な行動に賛成すると誓った。必要なら身を焼かれてもいい」。ルワンダ虐殺(1994年)の際、クリントン政権高官だったライス氏が2001年、パワー氏とのインタビューで当時の対応を振り返った時の言葉だ。 / ライス氏はルワンダの惨状を傍観した自らの振る舞いを悔い、ジャーナリストだったパワー氏も米国の姿勢に疑問を抱いていた。2人は10年後の11年、オバマ政権高官として、市民の保護を名目にしたリビア空爆を実現させ、カダフィ政権崩壊に大きな役割を果たした。米国がライス補佐官−パワー大使のラインで、人権や市民的自由の擁護を国際社会に訴える場面は増えるとみられる。 (下らねえ、以下略、引用終わり)


      『必要なら身を焼かれてもいい』 なんて、世界の田舎者アメリカのえせエリート御用達のタワゴト。出来もしないくせに。 『必要なら』 と言うなら今こそ国連への抗議のため、国連ビル前でガソリンでもかぶって火を付けてみせて欲しい。 アメリカの言う 『人権や市民的自由の擁護』 なんて自国内でさえ実現出来ておらず、かつするつもりもなく、矛盾だらけ・自己陶酔・唯我独尊。狭い了見でカダフィ政権を崩壊させたことがその後どんな事態を招いたかは、現状見れば明らか。近視眼的。人命をなんとも思わないアメリカ政府の価値観なぞクソ喰らえ.

【論評・報道など】

   順不同。