エジプト、トルコでの反政府運動； 『民衆』 によるデモ・抗議活動？ それとも暴動・クーデターもどき？
⇒ エジプト 大統領選挙決選投票 最終開票結果発表： モルシ氏勝利 （速報、更新終了）
⇒ エジプト： 大統領選挙決選投票始まる 〜 ムバラク体制に逆戻り？
⇒ トルコの秋？ 続く暴動 その２； 誰が、何のためにやっているのだろう −−−
世界中で騒乱が発生。ＥＵ内のものは基本的に緊縮政策への反発だろうし、 ブラジルのもの は −−− 色々見て考えていますが、どうもよくわからない。 ウイグル のはいつもの通りカゲキな政治的活動。
以下、 『イスラム化への反発』 『必ずしも民主的とは言えない』 と云う共通点がある様に見受けられるエジプトとトルコのものについて紹介。
【エジプトでの騒乱】
上掲過去記事を見直すと、モルシ大統領就任までには随分モメた経緯があります。騒乱の本質は大規模デモなどではなく、ムスリム同胞団を選んだ 『民意』 とは関係の薄い、準クーデターでしょう。ってことは背後には軍および国外の大きな勢力がいると思われます。このままでは間違いなく軍政経由またムバラク時代に逆戻り。ババを引かされるのは常に国民、では誰を利するでしょう？
◆What next for Egypt?
Last Modified: 02 Jul 2013 00:41, Al Jazeera English
⇒ Egypt army statement in full
Last Modified: 01 Jul 2013 19:14, Al Jazeera English
国民の懸念に対応を＝モルシ氏に政治解決要請―米大統領
時事通信 7月2日(火)15時38分配信
※ おや、エジプト軍の後ろには我が将軍様が。「多くの人々を含む全ての国民の声が確実に届くようにすることも民主主義だ」 、いいこと言うじゃない。自国では考えてもいないくせに。ムバラクとの蜜月よ、もう一度。
◆Egypt in turmoil as defiant Morsi stands firm over 'coup' threat
The Guardian, Monday 1 July 2013 20.57 BST
◆Army delivers ultimatum to end Egypt crisis
Last Modified: 01 Jul 2013 20:22, Al Jazeera English
◆衝突で米国人ら2人死亡＝デモ会場にあふれる武器―エジプト
時事通信 6月29日(土)4時51分配信
※ 武器があふれる 『デモ』 なんて有り得ない。どんな国でも違法行為として取り締まるでしょう、場合によっては軍が出動して。
現在の動きのおおもとは；
◆モルシ政権打倒を呼び掛け＝野党、対決姿勢強める―エジプト
2013/02/03-20:10、時事ドットコム
これに無節操な西側の 『民主化ごっこ』 運動が利用されているだけ、と私は見ていますが。
2012–13 Egyptian protests
2013 Tahrir Square demonstrations
【トルコでの騒乱】
こちらの騒乱は武器があふれるエジプトのものよりは穏健、ただしやはり本質は政権交代を目論む野党の反乱でしょう；
◆首相は選挙モードで対抗＝反政府デモ1カ月―トルコ
時事通信 6月30日(日)14時34分配信
◆17 Wounded in Turkey during Protests Backing Gezi Park Demonstrations
Mon Jul 01, 2013 11:27, Farsnews
田中宇さん の２０１３年７月１日付け有料記事 『トルコ反政府運動の意図と今後』 が参考になります。以下、ＨＰで公開されている記事見出しを紹介；
- トルコ国内でも、アジア側のアナトリアには、エルドアンが進めるイスラム主義化に賛成の人が多い。イスタンブールでなく、アナトリアの人々が、トルコの多数派であり、エルドアンは彼らの得票によって３選されている。イスタンブールでエルドアンに下野を求める人々は、選挙でエルドアンを下野させることができないので、都市開発反対、都会の緑を守れ的な脇筋の運動にまぶしてエルドアンを批判している。
『抗議行動』 なり 『反政府活動』 は、どこまでが合法でどこからが違法な騒乱・暴動なのか曖昧。一線を越えれば、どこの国だって治安当局が取り締まるのは当たり前でしょう。また、選挙で選ばれた政権の交代は数にまかせた 『抗議行動』 で要求すべきものなのか？ 西側のインチキな 『民主主義』 やら 『政教分離 （イスラムの場合なら「世俗主義」）』 だけが善か？ 本来その国の有権者が判断すべき領域に、無責任な部外者が介入し易い環境が出来あがっているのがネットワーク世界の特徴でしょうか。ある基準だけを正とした均一化した世界なんて、決して実現しないにせよ私は真っ平御免ですが。
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