遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

北海道の暴風雪

痛ましい事故−−−


Father dies sheltering girl from Japan blizzard
  04 Mar 2013, TOKYO (AFP)


暴風雪:命賭し愛娘守る…風を背に10時間抱き続け (1/2)
  毎日新聞 2013年03月03日 21時12分(最終更新 03月03日 23時52分)

   『車は同9時半ごろ、自宅から約1.5キロ西の道路脇の雪山に突っ込んだ状態で発見され、そこから約300メートル先の倉庫の前で2人は見つかった。倉庫の50メートル先には民家があったが、吹雪で気づかなかったとみられる。』 とありますが、猛吹雪の中では文字通り一寸先も見えません。

  私自身、小学生低学年の頃札幌市郊外の自宅前で迷子? になったことがあります。吹雪の中妹と二人で下校途中、自宅前の大きな貯木場に沿った道に入ってから殆ど何も見えない状態で歩いておりましたが、自宅からそんなに遠くはない筈なのに自分達がどこにいるのかもわからなくなったことが。子ども二人では歩けない程吹雪が強くなったこともあり、半ベソかいて妹と手をつないでしばらくしゃがんでおりましたら、一瞬風が途切れた時見慣れた自宅が目に入り、事なきを得ましたが。生粋の道産子ですがあんなに怖い思いをしたのは後にも先にもその時だけ。もし風が途切れなかったら、途切れても自宅と反対側を向いていたら、と考えるとぞっとします。運が良かっただけ。もう50年近く経つ勘定ですが、記憶に鮮明に刻み込まれています。

  内地の人ではありませんから吹雪なんて初めての経験ではなかった筈、このお父さんは何とか風をしのげる場所か民家を探した筈です。でも力尽きる前にお嬢さんを守ることだけを考えたのでしょう。本当にお気の毒、こころよりお悔み申し上げます。コミュニティーでお嬢さんを支えてあげられるとよいのですが−−−



北海道で暴風雪、乗用車内孤立などで死者8人に(3/3〜)
  更新中の筈、rescuenow.net


車がらみの事故が多いのが気になります。雪に閉じ込められた時エンジンかけっ放しで車内に留まるのも危険なら、民家やら風をしのげる場所に確実に辿り着けない限り、車外に出るのも危険。エンジンを止めて車内にいれば、寒くても、風で急速に体温が奪われる事態は防げる筈。車内に毛布やら防寒具を常備しておくのも手かも。


世界中にクルマを輸出しているメーカーなら、厳しい天候に対して他国がどんな対応をしているか調べられる、あるいは過去の調査資料を持っている筈。例えばアメリカ。広大な国土ですから、どこかでクルマがエンコするだけでも命取りになりかねない。厳冬期、砂漠等様々なシチュエーションが考えられ、独自のノウハウがある筈。例えばロシア、例えば北欧。衛星、GPS等々活用とか。今回の暴風雪は前例が無い規模であった様ですから、備えておくべきでしょうね。暴風雪の可能性があるなら極力出掛けないってのも有効。