遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

シリア内戦Watch; その11 更に泥沼化、 イラクもアフガニスタンもリビアも

   シリア内戦Watch; その10


アメリカ行くところ殺戮と破壊あり。 第二次大戦後の日本は 「繁栄を極めた」 表面上唯一の例外ですが、原爆投下およびその後ドレイであり続ける代償を支払っていますね。アフガニスタンイラクリビアの悪しき前例同様シリア内戦はますます泥沼化、喜んでいるのはアメリカの軍産複合体だけ;


Syria Live Blog - Al Jazeera Blogs


Syria fighting rages despite truce deal
  Last Modified: 27 Oct 2012 10:53, Al Jazeera English

  シリア停戦、数時間で事実上崩壊 戦闘死者140人超
    朝日新聞デジタル 10月27日(土)18時35分配信

     停戦の名目? である "Eid" とは、 イード・アル=アドハー(犠牲祭、عيد الأضحى 、Eid ul-Adha) を指し、 先日紹介のハッジ 最終日に当たる、 ヒジュラ歴1433年12月10日 = 2012年は10月26日だそうです。 この場合の 「犠牲」 とは、『自分の欲望を犠牲にして、アッラーに帰依するという意味で あって、このことによってイスラームの信者は、アッラーの道とその教えに従うためには、自分の持っているものすべて、自分の命さえもアッラーにささげる用意のある ことを表現するもの (【イスラーム Q&A】 より)』 だそうですから、マトモな信者なら内戦など出来ないのでは? これを停戦の名目にしたこと自体間違いでしょう。内戦を引き起こしたものやら国内外の内戦当事者の中には多数の非ムスリムがいますから−−−

  <シリア>一時停戦「3時間で崩壊」 反体制派が宣言
    毎日新聞 10月27日(土)21時17分配信

     『シリア政府軍は2日目の27日、首都ダマスカス近郊のアルビーンでビルを空爆』 やら 『政府軍は東部デリゾールや北部アレッポ、ダマスカス近郊ドウマなどの住宅街を迫撃砲で攻撃』 、 『デリゾール中心部では自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民5人以上が巻き添えで殺された。国営シリア通信は、反体制派による仕業で、停戦合意違反だと報じた』 など、どちらに最初に違反があったかは皆目わからない。


またクラスター弾使用か=北部の反体制派拠点に―シリア軍
  時事通信 10月19日(金)20時9分配信

  <クラスター>シリア政府軍、8カ所で使用
    毎日新聞 10月15日(月)11時55分配信

   指定国製造の使用済みクラスター弾をどこかで調達して、あたかも投下されたが被害は無かったかの様にバラ播いて写真を撮るのは簡単ですよ。幼稚な推測に基づく記事。この分では、反体制派が入手した可能性のある化学兵器も限定的に使用される可能性もありそう。犠牲となるのは非戦闘員でしょうが。



シリアの前例であるイラクアフガニスタンリビアの最近の記事から;


Iraq rocked by wave of deadly Eid attacks
  Last Modified: 27 Oct 2012 20:22, Al Jazeera English

   Eid Attacks in Iraq Target Children, Pilgrims: 53 Killed, 141 Wounded
    October 27, 2012 @ 6:45 pm, Antiwar.com Original


42 Killed in Suicide Bomb Attack on Afghan Mosque
  October 26, 2012 @ 10:45 am, News From Antiwar.com

   As Surge Ends, ‘Stalemate’ in Afghanistan Predicted
    October 27, 2012 @ 9:05, News From Antiwar.com


「カダフィ拘束」のスクープ写真から1年、当時を振り返るAFPカメラマン
  AFP=時事 10月22日(月)14時21分配信

  Picture of captured Kadhafi, an AFP scoop
    20 Oct 2012, AFP

   カダフィ大佐を殺したのはフランスのエージェントだった との情報もアリ。(注:AFPもフランス) 従って記事中のハナシは一部あるいは全部が脚色されている、開示されていない部分がある可能性大。なお 『カダフィ大佐の死から3日後、暫定政権はリビア全土の「解放」を宣言した』 とありますが、実際にはカダフィと云う重しを西側の利益に付け込んで利用して倒し、恐らく長年続くであろう内戦−代理戦争の火ぶたを切ってしまっただけのこと。



これだけ毎日殺戮のニュースが流れると、マトモな神経がマヒしてしまう。ここに挙げたケースは全てアメリカを筆頭とする西側の内政干渉・軍事介入が最大の根本原因。



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アメリカやアメリカの恫喝により同調した日本をはじめとする 「国際社会」 が介入せずとも独裁は時期が来れば倒れたでしょう。独裁の重しが効かなくなって・無くなって内戦になり周辺国・地域を巻き込んだとしても、 『西側』 の代理戦争となるより損害は間違いなく少ない筈。欲ボケした西側が介入した分死者数が増え国土が荒廃し、軍産複合体が儲かるだけ。表向きだけにしろ正義だの民主主義だの自由だの、西側にさえ無いものを押し付ける愚にいつになったら気付くのだろう???