国際デー： ６月２６日 − 拷問の犠牲者を支援する国際デー / International Day in Support of Victims of Torture

先週金曜日６月２６日は 『拷問の犠牲者を支援する国際デー』 でした。

『国連の「拷問の犠牲者を支援する国際デー」は、拷問その他の残虐、非人道的あるいは品位を傷つける取り扱いを許すことも、見逃すこともできないということを世界が改めて確認する機会です。また、このような行為を断罪し、拷問の犠牲者にとっての正義を求めるという、私たちの決意を新たにする日でもあります。しかし、それは何よりもまず、拷問行為を防止し、その犠牲者を支援し、実行犯を処罰し、このようなことが二度と起きないようにするために、政府が十分な取り組みを行っているかどうかを自問自答する日です。』

で始まる 拷問の犠牲者を支援する国際デー（6月26日）に寄せるコフィー・アナン国連事務総長メッセージ （2004年7月9日付け） は、残念ながら無力と言わざるを得ません：

• International Day in Support of Victims of Torture - Wikipedia

• • １９８５年２月４日ＮＹの国連本部で合意・署名された３３項目の内容は；
    CONVENTION AGAINST TORTURE and Other Cruel, Inhuman or Degrading Treatment or Punishment
    
    
    At that time, representatives of the following countries signed it: Afghanistan, Argentina, Belgium, Bolivia, Costa Rica, Denmark, Dominican Republic, Finland, France, Greece, Iceland, Italy, Netherlands, Norway, Portugal, Senegal, Spain, Sweden, Switzerland and Uruguay. Subsequently, signatures were received from Venezuela on February 15, from Luxembourg and Panama on February 22, from Austria on March 14, and from the United Kingdom on March 15, 1985.

• • • 最大の覇権国アメリカについては；
      Signatures to the UN Convention against Torture　によれば；
      "States which have Signed but not yet Ratified the Convention Against Torture"　に分類されています。この資料が最新更新された１９９７年１月２５日以降については未確認。

• UN Secretary-General and Torture Experts Issue Statements on International Day in Support of Victims of Torture
  26.6.10

子ブッシュが始めオバマがエスカレートさせ某国も支持している 「テロとの戦い」 あるいはオバマが謳う 「正義の戦争」 の美名？の下、今日現在拷問は人間扱いされることのない 「テロリスト」 に対して堂々と行われているのは周知の事実。氷山の一角に過ぎない幾つかの報道を紹介しますと；

• Obama’s Moral Bankruptcy Regarding Torture
  by Andy Worthington, June 28, 2010, The Future of Freedom Foundation

• New York Times Let Bush White House Dictate Their Definitions of Torture
  Posted by stevebenen at 3:38 pm July 1, 2010 @ AlterNet

• • Torture at Times: Waterboarding in the Media (pdf)

• • New study documents media's servitude to government
    WEDNESDAY, JUN 30, 2010 05:31 ET, BY GLENN GREENWALD @ Salon_com

• 拷問の犠牲者を支援する国際デー−６月26日、マイケル．ジャクソン命日−　文：平田伊都子　写真：川名生十
  2010年06月26日11時40分掲載, 日刊ベリタ
  
  
  ※ 見出しとリード文のみですが、掲載された写真でそのおぞましさは伝わってきます。 （なお蛇足ながら指摘しますと、マイケル・ジャクソンさんとファラ・フォーセット・メジャーズさんの命日は、前日の６月２５日のハズ）

• Shocking New Report: The CIA Performed Human Experiments on Prisoners Under Bush
  AlterNet / By Stephen Soldz, June 7, 2010

• Torture victim's injuries 'horrifying'
  Tue, 18 May 2010 06:21:17 GMT, PRESSTV
  
  
  
  
  
  Held by soldiers from the 1st Battalion the Queen's Lancashire Regiment along with other Iraqi civilians, Mousa （写真の男性） was reportedly hooded and beaten on a regular basis. The 26-year-old hotel receptionist finally died of asphyxia while he sustained 93 injuries, including a broken nose and fractured ribs. 　（以下略）

山岡朋子さん （横山朋子さん名） 翻訳の 『ルス、闇を照らす者』 に描かれたアルゼンチン軍政による拷問をはじめとする人権蹂躙は、同じ様な時期に他中南米でも広く展開されましたが、その時の 「敵」 は 「アカ：共産主義者、自由の敵」 でした。それが現在は、半ば架空の組織も含めた 「テロリスト」 のみならず 「テロ容疑者」 に変わって脈々と続いています。覇権国にとって都合の悪い勢力は叩き潰して構わない −−− と云う姿勢が変わらない限り、この問題は解決しません。