遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

アフガニスタンの鉱物資源

アメリカが浪費する戦費1兆ドルに相当する鉱物資源がアフガニスタンに眠っている、との報道がなされています;


USGSの調査は何も昨日今日始まった訳ではなく、このタイミングでわざわざ発表した意図はミエミエ。アメリカ政府が 『アフガニスタン市民の利益』 を考えるなど笑止千万、それを信じる馬鹿なアメリカ国民も殆どいないと思います。昔日本に、押し入った先の被害者に対してセキュリティーの大切さを説く 『説教強盗』 ってぇのがいたそうですが、それに近い。戦争を続ける価値がある、アメリカを支持しないならおこぼれにあずかれないぞ、と遠回しに言いたかったのか? 戦費を投資と考えてそれに対するリターンを提示するなど、カネ万能のアメリカらしい。一体今までだけでも何人殺したと思っているのか?


加えて金額だけが独り歩きをしている様で、例えば;


それに対する警告やらやっかみも幾つかあり−−−

    • アフガンに1兆ドル規模の鉱物資源、管理体制に懸念も
      冒頭紹介したのと同じ記事


      −−− アフガニスタンの鉱物資源開発については、中国とインドが権益獲得を目指しており、大規模銅山開発ではすでに中国企業が契約を獲得している。鉄鉱石の権益については、年内に契約企業が決定する予定となっている。(c)AFP/Waheedullah Massoud


      中国叩きの一環と言えると思います。でも人を殺す以外能の無い某国よりまだマシではありませんか?


アメリカやロシアの侵略戦争によりこれだけ荒らされてしまったアフガニスタンには、地下に眠る鉱物資源を単独で商品化出来るだけの設備や能力は残念ながら無いでしょう。そこに付け込んで強奪しようとするのはボリビなどでもお馴染みの手法。


更に、百歩譲って、外国資本による正当な対価に基づく技術供与でめでたく商品化出来たとしても、それはアフガニスタン国民の利益にはならない。何故? 我が敬愛するマラライさんが叫び続けている様に、国会 (ジルガ) がアメリカの傀儡であるカルザイを強姦している WARLORDS (過去アフガニスタン国民の人権を蹂躙してきた軍属たち) で占められている状況だから、そのカネがどこに流れるかは火を見るより明らかですね。豊富な資源を持つことは、今のアフガニスタンにとっては不幸なことかも知れません。