遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

貧困とは、格差とは −−−

私はもう20年海外で働いていませんが、いわゆる経済的途上国で仕事をしていた頃、日本人はカネ持ちと思われておりました。日本人の給与と現地従業員の給与の差がどれ程のものか正確に把握しておりましたからその意味では正しいのですが、実際の現地の方々の生活 *1 を見るにつけ、色々な意味でいかに日本人が日本で貧しい暮らしをしているか思い知らされましたね。それを知らない人が新聞で見た日本の平均給料だか最低賃金だかの金額に惹かれて日本へ行きたい、と憧れるのは無理はありません、生活コストは報道されませんでしたから。 「日本と云う国はアメリカより豊かだが、日本国民の生活はあなた方と比べたら mierda だよ」 などと訳のわからない説得?をしたって無駄、無理してデカセギに行って初めてわかること。


ワーキングプア (ウィキペディア)」 と云う、曖昧ではあるがミョーに説得力のあるコトバに代表される日本の貧困や、アメリカの貧困・格差については、報道され続けてはいるものの改善の兆しは見えません;


格差については、例えば;


出典: 図録▽世界各国の貧富の格差(所得水準との相関)


先進国・進展国と経済的途上国での 「貧困」 は、相当意味が違いそうですから、掘り下げてみる価値アリですね。例えば上掲表で、中所得国のトップに位置するコロンビアの格差が激しいことには特に興味を惹かれます。以前、 「コロンビアの長引く紛争なり内戦の原因は、文民政権が軍政を許さないため妥協を繰り返した結果選挙不正やら買収工作やら暗殺などにより腐敗が進み、人口の大部分を周辺化してしまったため」 と書きましたが、経済的にもそれが現れているのかな? とも思えます。


引き続きWatchする話題としますが、ひとつおもしろいサイトを見つけましたので紹介しておきます;


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*1:ただし現地と云っても産油国でしたから、周辺国から見たら相当良かったかも