おしん 再び?
1983〜84年に放映されたNHK朝ドラ おしん が実写映画化されるらしい。私は既に社会人となっておりましたがTVを持っておらずどこでどの様にかは覚えていませんが、確かにある程度連続して見た記憶があります;
◆<おしん>映画で世界へ…テレビ放送30年、ブーム再び?
毎日新聞 7月3日(火)10時58分配信
1983〜84年に放送され62.9%という最高視聴率を記録したNHK朝の連続テレビ小説「おしん」。放送30周年の来年、初めて実写映画化されることが決まり、 (中略) 実写映画化を担う制作会社、セディックインターナショナル(東京都港区)は米アカデミー外国語映画賞を獲得した「おくりびと」などで知られる。「(海外の視聴者は)幼いおしんが家族を思い、困難を乗り越え懸命に生きる姿に共感していると思う。世界に通じる普遍的な映画として発信し、世界の映画祭で上演されたらうれしい」と担当者は意気込む。特に中東や東南アジアのアジア市場での配給を意識しているようだ。 (以下略、引用終わり)
また、いつ頃かは忘れましたが、エジプトだかどこかの中近東でこれがTV放映されて大評判ってなニュースも見た覚えがあります。それもその筈、翻訳字幕・吹き替えなどで世界中で放映されている様です;
◆Homepage - Have you seen Oshin (サイトTOPページ
◆
OSHIN Sinhala Dubbed -PART 1
GW Demand さんが 2012/05/30 に公開
※ シンハラ語(スリランカ?)吹き替え版。
◆
oshin- اوشين- سالهاي دور از خانه (ペルシャ語)
mikelanjeloantonioniさんが 2008/12/28 にアップロード
※ 音楽のみ。
ウィキペディアでも各国語;英語、西語、ペルシャ語、インドネシア語、韓国語、マレー語、シンハラ語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、中国語 記事が存在します。(圧倒的に記事数の多い英語は別格として、ある言語での注目度を測るひとつの目安)
■ Oshin
◆Provision of the TV Program "Oshin" to Iraq
22 October 2003、外務省
冒頭紹介の ウィキペディアに以下記述 があります;
- おしんの奉公地に設定された山形県酒田市の出身である評論家の佐高信は、「酒田周辺では、おしんよりもっと苦難を強いられた女性がたくさんいる」として、作品に批判的である。ただし、おしん自身の述懐にも「奉公ならまだいいほうだよ。男相手に身売りさせられたなんてのは当たり前のことだったんだから。そのこと考えたら、畑や家のことや杉苗植えなんて、寝る暇もないぐらいこき使われたって、ありがたいと思わなきゃね」とある(第23回より)。
別に酒田に限らず、当時の (=おしんの時代設定の) 日本にはもっと悲惨な例が数多かった筈。悲惨さを競うワケではありませんし、おしんの価値を損ねるものでもありませんが、実際私の極く身近にもその様な体験をした人がおります。 でも実際には、今の日本の方がはるかに悲惨かも。
この実写映画は、地域やらある年齢以上の層は別として、今更日本で再度大ヒットするとは思えない。むしろ各国語に吹き替えて発信すれば、特に経済的に貧しい地域では共感を得るかも。ロケ地の山形は、日本人以上に (ある時代の) 日本人らしいダニエル・カールさんなどの助けも借りて外国人観光客を誘致することを考えるのもテでしょう。おしんツアー? 単なるカネだけの繋がり以上のものが期待出来るかも知れません。
−−− 必ずしも吹き替えやら翻訳の巧拙に拘わらず、また制作者の意図とは無関係に、観る人の心の琴線に触れるところ・自分に重ね合わせるところは、各国・文化圏・社会階層でビミョーに違うでしょうね。日本の中でさえそうなのですから。