遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

シリア内戦Watch; その29 〜 アメリカによるシリア爆撃 議会承認を待つことに

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出典: Obama Piece Prize

  参考記事: 「平和賞受賞者のオバマ氏に訴える」 プーチン氏が皮肉 / 朝日新聞デジタル 9月1日(日)19時53分配信
     オバマが受賞したのは利権あるいは断片 (piece) 賞であって、平和 (peace) 賞ではない。



全世界の目が担がれた軽いパーに。結局議会の承認を待つこととなりましたが、犯罪は犯すつもりであることを宣言。地上部隊は派遣せず作戦は限定的なものであることを強調していますから、恐らく事前に武器は迂回供給したうえで作戦を反体制派に伝え、 田中宇さん考察 の様に、化学兵器使用の証拠を隠滅すると同時にシリアの空軍力を壊滅し、機に乗じて反政府派に一気にアサド政権を倒させるつもりでしょう。


ただし政権には外国による侵略行為に対して自衛の権利がありますから、抑止力として保有している兵器まで使用される総力戦に。切羽詰まれば必ず使われます、抑止力にならなかった訳だから。また、アサド政権が倒れようが生き残ろうが、周辺国まで巻き込んだ更なる大戦争を起爆するだろうし。アメリカの国益のために一体何人の非戦闘員が犠牲になるか。イラクアフガニスタンリビアなどの国民のいのちを犠牲にしただけではまだ足りないらしい。


爆撃前にはまだシリアで活動中の全ての関係者が退去させられるでしょうが、化学兵器使用の調査を中断させられ証拠を消され、戦争回避やら難民対策などの努力をフイにされかねない国連は今更ながら反発。米欧ではさすがに国民の抗議活動も活発化している様子、ようやく 『西側の春』 到来。UK議会同様に米議会がオバマの暴走を止められるかが当面の焦点。なお大勢に影響はないものの、軍事ヲタク政権の動きも要注目。日本国民は爆撃を容認・追認することになるでしょうから (積極容認する馬鹿も多いでしょうが);


 
  President Obama Speaks on Syria
  The White House, 公開日: 2013/08/31


アメリカ議会の夏休み後仕事始めは9月9日の様ですから、オバマが議会を裏切らない限り、あるいは前倒しで招集されない限り爆撃は9月9日以前には無さそう。

 出典: Eric Cantor Majority Leader House Calendar

 参考: 113th United States Congress (現会期)



アメリカ】

【シリア国内】

      記事の日付の確認も面倒だし、使いにくいサイト。他に、おかしなフィルターの通っていない英語のサイトが見当たらないので仕方がないが。

  • 参考:

   
  出典: Connecting Syria's allies and enemies
      Last Modified: 31 Aug 2013 14:20, Al Jazeera English
    オリジナルはインタラクティブ。よく工夫されています。


【他 報道など】

 
  記事: Putin: US should present Syria evidence to Security Council
      Edited time: August 31, 2013 15:21, RT News.

   −−−Dr Rola, who works at a hospital in London but has been deployed to Syria on several occasions with the charity Hand in Hand for Syria, said the world had “failed” the Syrian people. / “From our point of view, from the medical and humanitarian point of view, we have watched innocent men, women and children being slaughtered by the regime for the last two and a half years…now is the time to act.” (以下略、引用終わり)

    この女医さんに悪意は無いと思うけれど、何の罪も無い市民が政権によって殺されているから 『行動』 すべきだ、との近視眼的な発想。政権による暴力を見るなら何故反体制派による暴力には目を向けないのか? また、自国に要求している戦争行為なる 『行動』 によって更に多くの何の罪も無い市民が殺されることは何とも思わないのか? この独善さと偏狭さ、どうにも鼻持ちならない。爆撃を要求する医者なんてロクなものではない。


    このタニマチメディアは、国際情勢を伝えるにもジミントーの 『オトモダチ』 アメリカの言い分だけを正とし、裏付けを確認することもなく、いかにアサド政権が悪魔であるかの宣伝だけを撒き散らす。イラン記事しかり、中国記事しかり、ロシア記事しかり、韓国記事しかり、DPRK記事しかり、沖縄記事しかり。この手合いが馬鹿な読者の憎悪を煽り、紛争・戦争を正当化する。私は心底このメディアを軽蔑するので、これ以上は紹介しませんが。



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