遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

ノーベル賞への反発 その2

2010年10月8日付け 2010年ノーベル平和賞受賞: 劉暁波 さん vs 中国政府 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 で 『吐き出した』 もやもやに関して、実にスッキリしたコメントが紹介されています;

劉氏の平和賞は「大間違い」=ノルウェーの大学教授
新華社ニュース 10月15日(金)11時49分配信


私が諸手をあげて賛同出来る部分は以下の通り;


−−− 「ノーベル賞委員会は中国をあまり理解していない。外部圧力から独立したい考えもあって、頑な一面がある。目的に矛盾してでも西洋諸国の価値を世界的に推進しようとしている」と指摘。「中国に“非民主国家”のレッテルを貼るのは不公平だ。多党制は国民に対して政策や国家の未来の影響力を発揮させる唯一のやり方ではない。どの国にも独自の文化や成長レベルがあり、独自の政治や民主解決法を選択する権利がある」と訴えた。 


 また「西洋人の多くは、中国のような強大で、多くの分野で成功を収めている国が自分たちと異なる政治制度を持っていることを嫌い、自分たちの制度や思想を浸透させようとしている。これは中国の価値や文化、政治制度の過程を攻撃することだ」と述べ、「中国は平和を好む国であり、侵略的な国家ではないと考える。中国のいわゆる危険分子にノーベル平和賞を与えることは不公平だ」との見解を示した。


新華社の英語ニュースは: http://news.xinhuanet.com/english2010/china/2010-10/13/c_13555559.htm


なお同教授の指摘 『ノーベル平和賞は国家間の武装紛争を減らすことに貢献した者に贈られるべきだが、劉氏は私が知る限り、紛争に関して何ら貢献していないし、いかなる平和活動にも参加していない。ノーベルの遺言の中で最も重要な基準に当てはまらない』 についても正論ではありますが、じゃあ昨年の将軍様はどうなのだ、マザー・テレサはどうなのだ、など今回の授賞に限らないことになります。 ⇒ 2010年8月12日付け 翻訳家 山岡朋子さん その80 『ルス、闇を照らす者』 : ★★ 「五月広場の祖母たち」へのノーベル平和賞授与を求める署名のアピール ★★ 続報 2 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 の後半、および紹介したプラウダ紙の記事 Nobel Peace Prize Loses Nobility 参照。


この 『ノルウェー科学技術大学のアルヌルフコルスタッド教授』 について調べてみますと;


Norwegian University of Science and Technology - Wikipedia

Home - ntnu.edu / Welcome to the Norwegian University of Science and Technology


ノルウェー では 『ブークモール(書物の言葉)およびニーノシュク(新しいノルウェー語)の2種類がある。どちらも公用語であるが、9割近くがブークモールである。公式にはニーノシュクの使用人口が1割以上居ることになっているが、実態は各地のランスモール(土着の言葉)の話者である。』 とのこと、教授を探して見ると;


Arnulf Kolstad – Wikipedia Norsk (bokmål)‬ ブークモール - Wikipedia

[掲載ナシ] Norsk (nynorsk)‬ ニーノシュク - Wikipedia


英語版が無きためネット翻訳 Bing Microsoft Translator *1ノルウェー語 ⇒ 日本語に訳してみると (注:訳文はそのまま掲載。理解するためにはアタマの中で再翻訳?要ですが、便利な世の中になったものです);

アルヌルフ Kolstad (1942 年 4 月 23 日生まれ) 社会心理学理研究所、師範大学の教授であります。


学習時間にトロンハイムで 1962年から、彼は、学生コミュニティと学生新聞下ヘリのエディターでアクティブだった。 彼は最初のエンジニアリング地質、1966 年の土木技師とお尻 vit。 を学んだ。 師範大学右側でその後。 彼は博士 ing だった。 1973 年に、技術の開発と労働条件に関する論文師範大学で。 彼はまた、経済学、社会学、心理学を学んだ。 彼はまたのトロンハイム市議会は彼の提案の過激な .NET/Java SF のメンバーだった。 Kolstad 任期でベルゲン大学心理部から 1972 年前に彼は准教授、オールボーの大学では、1976 年からの社会心理学で准教授として。 1986 年に彼は彼が以来されています、師範に戻った。 彼はまた研究所コントロールで心理科 1990 年から 1992 年だった。


彼は、中国の反体制派の劉 Xiaobo に平和賞を与えたと 2010 年のノーベル委員会を批判しました。 Kolstad によると、中国は価格を理解するもう一つの記号として欧米良い中国の歴史と政府の十分な知識がないことだりましょう。 「私たちは表現の自由について話をするときは意味の意味で表現の自由です。 中国は人権に自分たちの文化とレベルに開発を実現します。 個人の自由と平和な世界の条件の最も重要な人間の権利であることを主張するには、思考の"彼は中国の多くの人々 には、方法はあると満足しているし、割り当てはまだ別の貢献をスタンプ中国西部の基準の評価は非民主的の国としては意味は典型的なの欧米の方法です。 彼はまたを主張している多くの点で中国、米国と NATO の両方よりもはるかに深刻な平和責任を取る。[1]


で、上掲翻訳最後にも紹介されていますが、これが冒頭紹介した記事の、イチバン最初の元の記事と思われます;


NTNU-professor: - Totalt misforstått fredspris - VG
  記事題名:NTNU-professor: - Totalt misforstått fredspris
  翻訳(同上): 師範大学教授:-累計誤解平和賞

Se video Kinesisk journalist: - Tror ikke folk i Kina får vite om prisen
  インタビュービデオ。これを訳す実用ソフトはさすがにまだありませんね。


中南米と異なり、私は一部の中華 (もどき?) 料理や在日の方以外、中国と云う国もその人達もよく存じ上げませんから、特に嫌う理由も好く理由もありません。唯一私が中国に期待するのは、国連など国際的な機関でアメリカ様の独善やら暴走にブレーキをかけてもらうこと。


で、冒頭紹介した記事に関して中国に関する私の理解を整理すると、歴史上中国ほど列強に荒らされ侮辱された大国も珍しいだろうと云うこと、および 「強大になり他国に脅威を与える国」 と云う観方は多分間違いだろう、ということ。広い国ですから当然国内問題も多いでしょうが、それはどこでも同じ。独立したい? はい、どうぞ、なんて国は私の知る限りありません。では他国に侵略目的で武力攻撃を仕掛けているか? これもNoです。アメリカは中国の軍拡を問題にしていますが、それは自分達のアジア地域での優位性が揺らいでいるからに過ぎない。日本に対して武力による威嚇はあったか? これもNo。 領土問題にしたって、煮え切らない日本の態度が問題を引き起こしただけ。アフリカや中南米などのいわゆる進展国でのプレゼンスが増しているのが面白くない向きは多いでしょうが、それはとりもなおさず自分達の無能さ・ポリシーの無さによるものでしょ? では中国は平和を希求する国家か? これはわからない。でも現実にひとつだけ言えることは、アメリカ様の様に戦争を希求しかつ実際に侵略戦争を行ってなどいない、ということ。その意味で、教授の 『中国は平和を好む国であり、侵略的な国家ではないと考える。』 と云うのはあながち間違いとは思えません。


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*1:サイトトップに 『自動翻訳は、翻訳テキストの大まかな内容を理解する助けにはなりますが、人の手による翻訳のレベルには達していません。』 とあります。従ってまだ翻訳者の存在価値はありますが、自動翻訳が更に上を目指していることの宣言でもあります。文学の翻訳は無理と思いますけどね。当ブログ初期の記事 翻訳家 山岡朋子さん その3 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 参照。